風習の違いに驚いた、北海道のお宮参り


北海道のお宮参りは、生まれてから100日目頃にお食い初めも兼ねて行われることが多いです。

道外出身の私は、兄の子のお宮参りを生後31日目に行っていたのを見ていたので、2か月ほどの差があることに驚きました。

甥の着ていた衣装と、娘が着た衣装では、同じお宮参りでも大きさが全く違います。

お産前に義父母が安産祈願をしてくれた地元の神社で、娘のお宮参りをすることとなりました。

何十年前の話になりますが、夫のお宮参りも同じ神社で行ったそうです。

北海道は、厳寒期の冬を避けて、100日目頃のお宮参りの基準は多少前後するそうです。

本来でしたら娘の生後100日目は12月末でしたが、北海道の気候の事情を鑑みて、11月末にお宮参りに出かけることとなりました。

雪が降る前のギリギリの頃です。

よい日取りを選んで、道外から私の両親も来てくれることになりました。

念蜜なお宮参りの計画を立てたのに、まさかの雪景色


12月に入ると雪が降り、時には吹雪になることもあります。

あえて雪を避けたのに、この年は冬の訪れが早く、この日は前日から雪が降りはじめました。

お宮参り当日の朝は街が雪景色となっていました。

歩けば道路に足跡が残り、道にできた水たまりは軽く薄氷が張っている状態でした。

前日から義実家に宿泊していた私の両親は、あまりの寒さに驚いていました。

私の実家のある街は雪がほとんど降らないので、冬用の靴を必要としません。

両親は夏靴で来ていたので、足元がおぼつかなく苦労していました。

娘を抱っこしているときに転んだら大変だと、外では娘を胸の中に包むことはしませんでした。

普段、娘は同居の義父母に毎日のように抱っこされて過ごしているので、たまにしか会えない父母こそ孫に触れていたかっただろうなと、心がきゅっとなりました。

手水舎の清水もものすごく冷たく、柄杓で手を清めるときは思わず声が出そうになるくらいでした。

柄杓自体にも、かるく氷柱ができていました。

お食い初め用に、神社の境内にある小さな小石をお借りすると義母から聞いていたのですが、その石すら雪に埋まって見えませんでした。

身内一同、雪をかき分けて小石を探しました。

後日同じ場所にお返しにいきましたが、雪景色はお宮参りの日だけで、雪は溶けていました。

私のときは、祖父が近くの河原へ行って小石をいただいてきたのよと、母が教えてくれました。

最近では通販などでも販売されているようですし、関西に嫁いだ友人はタコをお食い始めの石に見立てると教えてくれました。

いろいろな石があるのだなと勉強になります。

お宮参りでお世話になった神社の様子


お世話になった神社は、北海道の片田舎にある神社でした。

宮司さんも代々続く方達で、地域とともに歴史を刻んでいるような場所です。

赤ちゃん関連の雑誌を読んでいると、授乳所やおむつ交換のできる場所を用意した神社もあるそうですね。

お世話になった神社は地域に根付いた古くからの神社で、建物も歴史があり、そういった場所はありませんでしたが、宮司さんの奥様が「必要なときはこの部屋をつかっていいですよ」と、神社の中にある小部屋を案内してくださいました。

暖房もあり、ちょっとした子供の世話ができるような場所でした。

おむつやポリ袋、タオル、スタイなどを多めに持参していきましたが、当日娘はぐずることもなくおとなしかったので、特にトラブルなく過ごしました。

これからお宮参りを迎える方達には、おむつ類などを余分に持っていくこと、特に生後30日前後でのお宮参りの場合は授乳しやすい衣装を選ぶこと、可能ならばこういった小部屋があるような神社だと助かるかと思われます。

通して時間は20分ほどで、祈願料は5,000円と10,000円の2つがありました。

(違いは特別なお神札があるかないかだったと思います)

義父母が10,000円でお願いしたのでそれに従いましたが、私個人的には、親や祖父母の気持ちが子供にたっぷりとこもっていればどちらでもよいように思えました。

事前に神社に申し込めば、着付けやお宮参り写真、娘や私達の衣装を別料金で用意してくれるとのことでしたが、神社側が車で2時間ほどかかる札幌の写真館に依頼するだけとのことでした。

出張料もそれなりにかかりました。

たまたま義母が着付けの資格をもっていたことや、着物地で素敵な衣装を手作りしてくれたこともあり、着付けや衣装はほぼ自前で用意できました。

地元の写真館でのお宮参り写真撮影


写真は、夫はデジカメで誰かに撮ってもらえばいいよね?程度の認識でした。

でも、デジカメで撮影することになれば、シャッターを押す係となるその場にいる身内の誰かが写真に写らないということ。

タイマーを用いて撮影すればいいじゃないの?と夫は呑気に言っていましたが、確実に撮れる保証はありませんでした。

義父母が大事な記念日だからこそちゃんとした1枚を残したいと言葉を足してくれました。

お宮参りの写真は神社を通さず、地元の写真館に直接お願いしました。

私の両親も、旅行などで撮る写真と違って、お宮参りは意味のある行事だからちゃんとした専門の方に撮ってもらいたいという思いがあったようです。

夫や義実家に遠慮があり言えないでいたと、後から聞きました。

写真店の方に撮影していただいた他にも、もちろん自分達のデジカメでも撮りました。

出来上がりを見ていると、やはりプロは違いました。

雪景色の中で一瞬見えた陽射しを逃さず、主役である娘の目線がカメラに向かったタイミングでシャッターを押してくださいました。

また、娘を中心に、身内全員が娘に暖かい視線を注いでいるショットもありました。

このときは身内一同カメラを全く意識していず、娘を中心に自然とこぼれた笑みが写っていました。

これらのベストショットの瞬間、その場にいた身内全員は軽くコートを羽織った状態でしたので、義母の心のこもった素敵な手作りの衣装が一部隠れた状態になってしまったのが残念でした。

理想は春の桜の季節に、社殿で身内一同でのお宮参り記念撮影ではありましたが、白い景色に囲まれた撮影も心が澄んでいくようで心地よかったです。

夫の緊張ぶりが伝わった、一生守り


一生守りという、お守りを授けられることとなりました。

お守りの中には木でできた細長い短冊が2枚入り、それぞれ両親から我が子への願い事を書くことになっていました。

一生守りの存在は義父母から軽く聞いていたのですが、夫か私のどちらかが書くものだと思っていたので、当日短冊を2枚渡されたときは戸惑ってしまいました。

夫はあれこれ長文の文面を考えていたようで、何日も前から紙に書いて練習していましたが、渡された短冊は本当に小さなもので、長い文章を書くには無理がありました。

本番一発勝負というか、この小さな短冊に字を間違わないように書かねばというプレッシャーから、夫の手が小刻みに震えて汗が噴き出しているのが分かりました。

あれだけ文章を考えていた夫は「健康に育ちますように」と、私は「笑顔いっぱいの人生になりますように」と、それぞれに短文にありったけの思いを込めて言葉にし、お守りの中に入れました。

私も緊張したけれど、よい記念になったお宮参り


私は神社などの行事や仕来りに全く詳しくなく、お宮参りを無事に終えられるか心配でした。

ここで何か失態を犯してしまったら田舎なので「あそこの嫁は…」と噂になってしまうのではないか、それまで優しかった義父母も私に呆れてしまうのではないか、遠くから来てくれた両親の顔を潰すのではないか、など、頭の中は不安だらけでした。

お祓いを受けている間も、作法に失礼がないかなどが気になって仕方ありませんでした。

そんな緊張した私でしたが、反対に娘は鈴をシャンシャンと鳴らされてキャッキャと声を上げてしまい、さらには鈴をつかもうと手を伸ばしてしまう始末でした。

母の緊張が娘に伝わって、娘がその緊張をほぐしてくれた気もしています。

甥のときのように、生後1か月くらいでのお宮参りもいいのでしょうが、北海道のように生後100日を目安とした百日祝いでの
お宮参りは、子供の体力的にもちょうどいいのかも知れません。

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