出産してわずか1ヶ月後にはお宮参りという出産後に赤ちゃんと初めて行う行事があります。新生児期が終わった頃は、ママの体調がまだ整わない時期で、赤ちゃんのお世話自体がようやく慣れてきたという頃ではないでしょうか。氏神様に出産を報告するお宮参りは、多くの家庭が行う大切な行事なので、しっかりと行いたいもの。ここでは、お宮参りと写真撮影を3回行った筆者のエピソードを元に、知っておきたいポイントや失敗しないコツを紹介します。
1、お宮参りと記念撮影のスケジュール
男の子は生後31日目、女の子は生後33日目に行うことがよいとされるお宮参りですが、厳格に守る必要はありません。あくまで、家族のスケジュールや体調、天候に合わせて柔軟に変えることが必要です。まだ産後間もない状況で、いろいろな手配をするのはとても大変なこと。長男の時はちょうど1ヶ月、長女と次女はおよそ40日目くらいでお宮参りをしました。長男の時は初めてのお宮参りで、産後の体調が回復していなかったため、着物を着ているのも大変で、同じ日に行ったお宮参り写真撮影では気分が悪くなってしまった経験があります。娘たちのお宮参りでは少し時期をずらしたので、体調が整い滞ることなくお宮参りを済ませることができました。お宮参りと記念撮影をする時には、まずママと赤ちゃんの体調をしっかり整えることが重要です。天候や寒さが気になる時期には、少し時期をずらして赤ちゃんとママにとって無理のないスケジュールにしましょう。
お宮参りでは、父方の祖母が赤ちゃんを抱き、参拝します。昨今では両親などが同席しないケースも多いです。お詣りだけをするか、ご祈祷を受けるかなどご家庭の希望に合わせて決めることができます。我が家は全員ご祈祷を受けましたが、事前予約が必要だったため、当時まで体調や天候など心配になりました。長女の時は、1月のとても寒い日、しかも大雨という日でした。着物など色々手配をしていたので、日程を変えることもできません。雨に濡れないように、自分と子供、長男の世話などでてんてこまいだったのを覚えています。もし、ご両親などのヘルプがあればとても助かるでしょう。天候が悪いケースがあることを考慮に入れ、近くの神社やアクセスしやすい神社を選ぶこと安心です。ご祈祷自体は15分程度のものですが、参拝だけでもしっかりお宮参りをしたことになるので、無理なくスケジュールを組んでください。
お宮参りでは、あわせて記念撮影をする方も多いでしょう。我が家も長男の時にはご祈祷を終えて、写真館でお宮参り撮影を行いました。長女の時には同じ日に無理やり行ってしまったことが大失敗だったのです。ちょうど授乳と重なり、授乳をしたら寝てしまった長女。起こそうとしてもなかなか起きません。無理やり起こしたら、泣き始め、また寝てしまうという悪循環で、目が開いても笑顔はない撮影となりました。初めから別の日程で予約をしておき、起きている時間を狙えばよかったです。朝、ご祈祷を受けたことで興奮し、疲れてしまったことも失敗の原因でしょう。それからは、お宮参り参拝と撮影は全く別日で行うことにしました。別日にすると余裕もできるので、おすすめです。
2、お宮参りと記念撮影の服装
お宮参りに、どのような服装をすればいいのでしょうか。基本的にお宮参りにしなければならない服装の決まりはありません。赤ちゃんは祝い着をかけた和装が正式ではありますが、きれい目なベビードレスに祝い着をかける方がほとんどではないでしょうか。着脱がしやすいベビードレスやカバーオールを着ていれば、オムツ替えも簡単です。我が家は白い着脱しやすいベビードレスを選びました。男女関係なく着用できるので、下の子供達の時にも同じベビードレスを着せています。一度しか着用しないものなので、お下がりなどでも十分きれいです。値段も高いので、フリマアプリなどを利用するとお得です。ママやパパの服装はどうでしょうか。パパは手持ちのスーツの方がほとんどです。白いシャツを選ぶとよいでしょう。ほとんどのママは、きれい目なフォーマルウエアや和装を選んでいます。お宮参りの頃はまだ産後で、体型が戻らない方も多い時期です。私は1回目は和装でしたが、とても大変だったため、2回目以降はフォーマルで参拝しました。フォーマルは、授乳用のゆるいワンピースです。その上に白いジャケットを着用し、写真写りもよかったです。着物がなくても、着回しができるアイテムを使うとよいでしょう。お宮参りでは、座ったり歩いたりするので、動きやすいワンピースはとても活躍しました。授乳もこまめにしなくてはいけなかったので、妊娠中に購入した授乳用ワンピースが使えてよかったです。シンプルなAラインワンピースは、授乳期が終わっても使えるので一枚持っていると便利でしょう。
お宮参り記念撮影のスタジオでは、ママやパパの和装レンタルがありました。和装でお宮参り写真を残したいという方は、スタジオで借りるのも手です。手持ちの着物がなくても、必要な時に使えるというのもメリット。和装は、食事をすると汚れなどが気になります。写真撮影では着用時間が短時間で汚れもつかないので安心です。和装がどうしても着たいという方は、写真スタジオのお宮参りプランなどを利用しましょう。
3、お宮参りと記念撮影にかかる値段
お宮参りと記念撮影が初めてという方はどのくらいの費用がかかるか想像がつきません。我が家もお宮参りで写真スタジオを使ったのが初めての経験でした。写真スタジオでは、どの写真をを選択するかなどによって価格が大きく異なります。お宮参り撮影料は3,000円程度と安いところが多いですが、どの写真を購入するのか、アルバムやパネルなどのオプションを追加するかによって価格はどんどん上がります。大手チェーン店も街の写真館でもトータルの費用は大きな差は無く、相場としては3万円〜5万円程度になることが多いでしょう。
初めての写真撮影では、あいにくの映りだったのですが、せっかくだからと購入し、合計5万円になりました。その場で写真を決めるスタジオも多く、気に入った写真を選ぶ時間がそう長くはありません。さまざまな商品があるので、事前にどんなものを何枚ほど購入するか決めておくとよいでしょう。家のどこに飾るのか、アルバムとしてとっておきたいのか、用途別に考えておくとスムーズに決まります。
お宮参りにかかる費用は、参拝であればお賽銭、ご祈祷を受ける場合には初穂料が必要です。初穂料は、神社によって金額が異なりますが、指定があればその金額を入れ、指定がなければ5,000円〜1万円程度を用意します。通常はのし袋に入れ、赤ちゃんの名前を送り仮名付きで明記して納めるのが通常です。しかし、神社によっては納め方が指定されているところがあるので注意しましょう。我が家は、初穂料に入れる1万円が新札の用意ができませんでした。その日は休日だったので、銀行も開いておらずうっかりしてしまったことを後悔しています。しかし、お札は新札ではなくても問題なかったことを後で知り、ホッとしましたが、なるべく新札がという方は、事前に用意しておくと安心です。
お宮参り記念撮影のコツ
生まれてまだ僅かの赤ちゃんの睡眠スケジュールを把握するのは難しいです。しかし、私が失敗したのは授乳で満腹にさせて寝かせてしまったことです。逆に空腹になってしまうと、泣き出してしまうので、授乳は撮影の30分までに済ませておくのがおすすめです。2人の娘は直前には授乳をせず、かといってまだお腹が空いていない短時間を狙って撮影をしました。そのため、ご機嫌な姿が撮れたのです。お宮参りの撮影は時間がかかるような印象がありますが、この時期の赤ちゃんになれたスタッフがいる写真スタジオなら安心して任せられます。たった30分という短い時間に、ベストショットを取ることができたからです。赤ちゃんがご機嫌でいられる時間は、2時間程度と限度があります。その時間を見逃さず、集中して行ってください。しかし、体調やその日の気分次第で寝てしまったり、ぐずってしまうこともあります。そういう場合は無理をせずに別の日に撮影を行いましょう。
5、お宮参りのコツ
まだ寝ている時間が長い赤ちゃんですので、お宮参りでは寝ているということもよくあります。外に出るのが初めてという赤ちゃんにとって、お宮参りは短時間でも疲れてしまうもの。赤ちゃんに負担をかけることなく、スピーディーに行いましょう。七五三で神社が混雑する時期は、長時間待たされることになりかねません。なるべく混雑が予想される日を外して参拝しましょう。おもちゃなどを持参しても、まだおもちゃで泣き止むことが少ない時期です。授乳やミルクで泣き止むことがほとんどなので、授乳できる場所があるかなど、事前に神社の確認を行いましょう。授乳の回数が多い子供だったので、この時はミルクを多めに用意して、お腹が空いた時のために備えました。
お宮参りの写真撮影と神社参拝でしておくべきことはお分かりいただけましたでしょうか。準備をしておけば、余裕を持って対応できますし、失敗も少ないです。忙しい時期ではありますが、事前にできるだけの準備を行いましょう。一生の記念に残る写真撮影とお宮参りを成功させてください。
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